『ヨメヨメ』
- 1 名前: 本職 投稿日: 2001/12/04(火) 08:49
- ちと駄小説なぞ書かせて頂きます。ちなみにタイトルの「ヨメヨメ」は別に
「読め読め」という意味ではないです(w
- 2 名前: 本職 投稿日: 2001/12/04(火) 08:51
- 1.「―――え?今、何て…」優しい秋風がそよぐ午後の喫茶店。
飴色のシックなテーブルに腰掛け、今まさに紅茶のカップに
口を付けようとしていたひとみは、一瞬そう聞き返した。
テーブルの向かいに座っている梨華は俯いて、
ひとみと目を合わせようとしない。
ひとみはカップを受け皿に戻して、もう一度尋ねた。動悸が少し速まる。
- 3 名前: 本職 投稿日: 2001/12/04(火) 08:54
- 2.「今、何て言ったの?梨華ちゃん」ひとみと視線を合わせることに耐えられないのか、
梨華はぎゅっと固く目を閉じた。「ごめんね、ひとみちゃん」
早口で言う。「…何、謝ってるの?」ひとみの声は明るかったが、微かに震えているのが梨華にはわかった。「ね、よく聞こえなかった。梨華ちゃん、もう一回言って」ぎこちなく笑顔を作りながら、ひとみは梨華の手を取ろうとした。「あっ」ひとみの指が梨華の手の甲に触れた途端、
過剰反応とも言うべき仕草で梨華は腕を引っ込めてしまった。「…梨華ちゃ」
「結婚するの、私」ひとみの瞳を見ないようにして、梨華は一息で言った。
- 4 名前: 本職 投稿日: 2001/12/04(火) 08:55
- 3.「お見合いしたの、この前。パパとママがね、
お前ももういい歳なんだからって。
結婚もしないでいつまでもフラフラして、
パパとママに心配させないでって、言われたの。
私…、私、パパとママに心配掛けたくなくて、それで…」堰を切ったように一気に捲し立ててから、
梨華はそこで初めてひとみの方に顔を上げた。(―――あ……)梨華は心臓が抉られるかと思った。「…うそ、でしょ?」薄茶色の大きなひとみの瞳がこれ以上ないという程見開かれて、
梨華を凝視している。
- 5 名前: 本職 投稿日: 2001/12/04(火) 08:58
- とりあえずここまで。
- 6 名前: じゃない 投稿日: 2001/12/04(火) 12:30
- >お前ももういい歳なんだからって。
>結婚もしないでいつまでもフラフラして、
>パパとママに心配させないでって、言われたの。あまり管理人をギクッΣ( `.∀´)!とさせるセリフはやめてください。冗談はさておいて期待。
- 7 名前: 応援だーん 投稿日: 応援だーん
- 応援だーん
- 8 名前: 名無しあいぼん 投稿日: 2001/12/04(火) 18:20
- @ノハ@
( ‘д‘)<よ〜めに〜こないか〜 おもろなりそーやのー。
- 9 名前: オイラ 投稿日: 2001/12/04(火) 18:34
- 結婚による危機。。。。
将来のいしよしにも訪れるであろう
- 10 名前: 名無しチャーミー 投稿日: 2001/12/09(日) 07:45
- 4.(―――ひとみちゃん、髪、伸びたな…)梨華はひとみの視線を受け止めながら、一瞬そんな思考をした。
それは、一種の現実逃避によるものだったのかもしれない。梨華は今年で二十四歳、ひとみは二十三歳になる。人気アイドルグループ
『モーニング娘。』の追加メンバーとして同期でグループに加入した二人の少女は、
今や妙齢の立派な女性になっていた。
モーニング娘。自体は数年前に惜しまれつつも解散したが、
梨華とひとみは変わらず付き合いを続けていた。出会った当時は黒髪をショートカットに切り揃えた少年のような
風貌だったひとみも、今ではすっかり落ち着いた一人の大人の女性に
変貌を遂げている。ただしそれは外見に限った話であり、
中身は昔と少しも変わらず、おおらかで気取らない―――
悪く言えば大雑把な性格のままだったが。
- 11 名前: 名無しチャーミー 投稿日: 2001/12/09(日) 07:46
- 5.肩まで伸びた髪を落ち着いた栗色に染め、モカ色のセーターに身を包んだひとみは、
その北欧系の整った顔立ちに困惑の色を浮かべて梨華を見つめている。刹那の思考から解き放たれた梨華は、短く息を吸い込むともう一度早口で言った。「勝手なこと言ってるって分かってる。卑怯だよね。最低な女だよね、私。
だから…、お願いだから、ひとみちゃんもこんな奴のことは早く忘れて」ひとみの方を見ないようにして一方的にそう告げると、梨華は席を立った。
- 12 名前: 名無しチャーミー 投稿日: 2001/12/09(日) 07:47
- 6.「さよなら」出口に向かおうとする所を、後ろから腕を強く掴まれて仕方なく梨華は振り向く。
細い腕からは想像もつかないほどの強い力で梨華の腕を掴んで離さないまま、
ひとみはじっと梨華の瞳を見据えた。「…梨華ちゃんは、それでいいの?」低い声で呟くひとみに、梨華は声を振り絞って言った。「…もちろんだよ。パパとママに心配掛けたくないもの」
「そうじゃないよ」
言い掛けた梨華を鋭く遮ってひとみが言う。「そうじゃない。私が知りたいのは、梨華ちゃん自身の気持ち」
- 13 名前: 名無しチャーミー 投稿日: 2001/12/09(日) 07:49
- 7.まるで心の奥を見透かそうとするかのように、ひたと見据えるひとみの強い視線を
梨華は全身に感じた。(―――大好きだよ。ひとみちゃんの事だけが。今でも、ずっと…)胸の詰まるような苦しさに、梨華は思わず目を閉じた。(でも)
「もう、決めたの」一言そう呟いてから、梨華はひとみの腕を振り切って店から走り出た。梨華とて、好きで見合いの相手と結婚する訳ではない。モーニング娘。が解散し、
芸能界を引退してごく普通のOLになった梨華にとって、家族、両親は
掛け替えのない大切な存在だった。十代で芸能界デビューし、目の回るようなハードスケジュールをこなしてきた
梨華は、その間両親に計り知れないほどの心配を掛けてきた事を自覚していた。
- 14 名前: 名無しチャーミー 投稿日: 2001/12/09(日) 07:50
- 8.芸能界を引退した今、少しでも親に恩返しをしたい。
元より親思いの梨華はそう思って仕事を頑張ってきた。
慣れない会社勤めだったが、どうにか一人前と呼べるほどにまでは成長していた。そして、適齢期になった梨華に、両親は早い結婚を願った。見合いの話を持ち出された時、梨華の脳裏には真っ先にひとみのことが浮かんだ。
いつの間にか想いを寄せ合い、愛し合うようになったひとみ。
モーニング娘。でなくなり、年月が経った今でも、ひとみは梨華の大切な恋人だった。(でも、私とひとみちゃんは結婚できない)先の見えない女同士での恋愛に、少し不安を覚えていたこともまた事実だった。いつか終わってしまうかもしれないのなら―――梨華は両親の提案を受け入れた。
- 15 名前: 名無しチャーミー 投稿日: 2001/12/09(日) 08:00
- 9.今のうちに見切りをつけておいた方がいい。
お互いのためにも、こうした方がいいんだ。…そう思うのに、涙が後から後から溢れて止まらないのは何故だろう。
もう決めたのと告げた時、一瞬だけ見えたひとみの切なげな瞳が
梨華の胸を締め付けた。(ごめん…、ごめんね、ひとみちゃん…)表通りを行き交う大勢の他人に泣き顔を見られないように、
梨華は必死で涙をこらえて俯いた。
- 16 名前: 本職 投稿日: 2001/12/09(日) 08:04
- 短いですが、とりあえずここまで。
感想下さった方、どうもありがとうございます。( ´D`)<これからもマイペースで頑張るのれす。
- 17 名前: じゃない 投稿日: 2001/12/09(日) 22:47
- ちょっといしよし云々を抜きにして、素で辛くなっちゃったよ。まいったな。いや、本職たんのせいじゃなくて、ね。また気が向いたら何か書いてね。
- 18 名前: 名無しぶっちゃけ 投稿日: 2001/12/16(日) 06:21
- 10.梨華が去ってしまった後、一人残されたひとみは暫くの間
呆けたように椅子に座り込んでぴくりとも動かなかった。(梨華ちゃんが?)(結婚?)(誰と?)(―――あたしとじゃ、ない……)ひとみは混乱する思考を抑えるように小さく唇を噛んだ。
目の前に手付かずのまま置かれた紅茶がカップの中でゆらゆらと揺れる。暫く、時が止まった。周囲のさざめきはホワイトノイズと化し、防音カーテンを閉めたみたいに
くぐもった音になった。不規則な紅茶のゆらめきも、ただ視線の置き場所に丁度良いだけで
決して像を結んでいる訳ではなかった。
- 19 名前: 名無しぶっちゃけ 投稿日: 2001/12/16(日) 06:22
- 11.何度か、先程の梨華の台詞が繰り返される。『結婚するの、私』
『パパとママに心配掛けたくなくて』
『お見合いしたの、この前』
『もう、決めたの』
『さよなら』
ひとみはそこでゆっくりと瞬きをした。それから、自分の言った台詞も思い出す。『…梨華ちゃんは、それでいいの?』問う自分に、今にも泣き出しそうな声で答えた梨華。『…もちろんだよ』
- 20 名前: 名無しぶっちゃけ 投稿日: 2001/12/16(日) 06:23
- 12.「―――うそ」低く、だが強い口調で言葉が漏れた。
ひとみの瞳に少しずつ光が戻ってくる。「梨華ちゃんの嘘つき」他の男と結婚なんていいわけない。梨華が望んで
見合いなどした訳ではない事ぐらいすぐ分かる。パパとママに心配掛けたくない、と言っていた。家族想いの梨華のことだ、両親に頼まれて断るに断れず、思い詰めてしまったのだろう。
(…それにしたって、何で一人で勝手に決めちゃうかなあ。うちの梨華姫さまは…)ひとみは小さく息を吐いた。
- 21 名前: 名無しぶっちゃけ 投稿日: 2001/12/16(日) 06:24
- 13.たった一言、自分に相談してくれたらよかった。そうすればこんな風に、
梨華が一人で思い詰めて最悪の事態を招いてしまうなんて事はなかったのに。(何年一緒にいても、変わらないね。そういうとこ)柔らかく苦笑する。
十五の時に出会って、もう…七年になるのか。腐れ縁なんて言葉で
片付けてしまうよりは、ロマンチックな関係を築いてきたと思うんだけど。
だから、本心を隠すように去っていった梨華が本当は何を考えているかなんて、
ひとみには手に取るように分かるのだ。本当は、今すぐにでも梨華の後を追いかけて、思いっきり叱って、抱き締めて、
結婚なんてしないでよって言ってやりたい。(でも…、一人で勝手に思い込んで決めちゃった罰として、今は追いかけてあげない)脳裏にある妙案が浮かび、その思いつきの突飛さに思わずひとみは小さく吹き出した。
- 22 名前: 名無しぶっちゃけ 投稿日: 2001/12/16(日) 06:24
- 14.今頃、梨華はやっぱり一人で暗い顔して思い詰めているのだろうか。(ホントに…ネガティブなんだから)対して自分はと言えば、こんな時でも呆れるくらいポジティブで。
足して二で割るくらいが、自分達には丁度いい。(…ね、梨華ちゃん。あたしたち以上にお似合いのカップルなんていないと思わない?
だから…だからさ、あたしは梨華ちゃんを他のヤツに渡す気なんて、そうそうないんだからね)振り仰いだひとみの顔には、もうすっかりいつも通りの自信に満ち溢れた笑顔が浮かんでいた。「覚悟してなよ、梨華」
- 23 名前: ぶっちゃけ本職 投稿日: 2001/12/16(日) 06:27
- ( ´D`)<ぶっちゃけここまで更新なのれす。>じゃないたん
結婚話はぶっちゃけ私も素で辛いっす(w
- 24 名前: じゃない 投稿日: 2001/12/16(日) 12:02
- んあー 希望の光が。
がんがれよしこ。がんがれ本職たん。
- 25 名前: オイラ 投稿日: 2002/01/02(水) 02:00
- うギャぁ〜4回も読み返してしまった
オモシロイ。
ヨシコがんばれ
- 26 名前: 名無し 投稿日: 2002/01/03(木) 04:52
- マダカナマダカナ
- 27 名前: 名無しさん 投稿日: 2002/01/15(火) 02:27
- 本職たん 更新まだかなぁ〜♪
- 28 名前:◆JRA/4i36 投稿日:2002年09月06日(金)19時17分52秒
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